インターネットで一山あてたい

 インターネットで一山あてたい 働らかないまま家出ないまま
 インターネットで一山あてたい 資格ないままスキルないまま
 インターネットで一山あてて ファンと出会ってセックスをする
 インターネットで一山あてて 最終的にテレビにも出る
 インターネットで一山あてた 連中なんてバカばかりだろ
 インターネットで一山あてた 連中だいたいつまらないだろ
 インターネットで一山あてる こともできずに今日が昨日に
 インターネットで一山あてる 夢から覚めて明日が今日に
 インターネットで一山あてたい インターネットで一山あてたい

購買

高校生のとき、購買でお昼のパンを買うことがすごく大人な行為に感じられた。中学までは、購買と言えばノートや消しゴムやシャーペンの芯を買うところだった。ところが高校生になった途端に、パンである。パンと言ってもコッペパンじゃないぞ、惣菜パンだ。菓子パンもある。コンビニやスーパーに置いてある、こういうのは下校時に買い食いしちゃだめって言われてたやつ。それが学校で売られていることにとてもときめいた。

でも死ぬ。

 死ぬ。僕たちは死ぬ。確実に、完全に、完膚なきまでに死ぬ。
 泣いても笑っても、愛しても憎んでも、恨んでも許しても死ぬ。
 金があってもなくても、夢があってもなくても、人望があってもなくても死ぬ。
 右派でも左派でも、過激派でも穏健派でも、犬派でも猫派でも死ぬ。
 うどん派でもそば派でも、きのこの山派でもたけのこの里派でも、うんこ味のカレー派でもカレー味のうんこ派でも死ぬ。
 SでもMでも、ドSでもドMでも、どちらかと言えばSでもどちらか絶対選べって言われたらMでも死ぬ。
 読んでから見ても見てから読んでも、わたし作ってもぼく食べても、NO MUSICでもNO LIFEでも死ぬ。
 にっちもさっちも、どうにも、ブルドッグも死ぬ。
 フォーリーブスも、少年隊も、SMAPも死ぬ。
 そうさ僕らは死ぬ。世界にひとつだけの死ぬ。ひとりひとり違う死ぬを持つ。
 その死を咲かせるためだけに一生懸命になればいい……なんかきれいにまとまった。うれしい。生きる。